SAPジャパンは2009年2月24日、SOAベースの業務ソフト製品群の最新版「SAP Business Suite 7」を発表した。一部ユーザー向けに昨年11月から限定出荷しており、一般ユーザー向けには5月から出荷を開始する。

 SAP Business Suite 7は、ERP(統合基幹業務システム)パッケージ「SAP ERP」やCRM(顧客関係管理)アプリケーション「SAP Customer Relationship Management」などの業務ソフトや業界別アプリケーションで構成される製品群。SOA基盤「SAP NetWeaver」をベースにしており、Business Suite 7の各アプリケーションを共通のインタフェースで利用できる。

 今回、SAP ERPのバージョン6.0から追加された「enhancement package」と呼ぶ拡張パッケージを、Business Suite 7にも適用した。SAP ERP 6.0では1000社以上が1800件ダウンロードした実績がある。これをERPだけではなくSCMやCRMなどBusiness Suite 7を構成する各業務ソフトでもenhancement packageを利用可能にし、計150種類以上の機能拡張ができるようにする。

 enhancement packageの導入により、各製品のリリースサイクルを統一。ユーザーは従来のような製品のバージョンアップによって長期間の実装やアップグレードの作業をすることなく、必要な機能だけを選択して導入することが可能になる。