野村総合研究所（NRI）と日本アイ・ビー・エム（IBM）は2009年2月24日，オープンソース・ソフトウエア（OSS）を活用した企業内ポータル構築サービスを共同展開すると発表した。「商用ソフトウエアを使用した場合に比べ約3分の1の費用で構築できる」（NRIおよび日本IBM）としている。

　サービスの名称は「OpenStandia/Portal on System x/BladeCenter」。LiferayなどのOSSを利用したNRIの企業内ポータル・サイト構築サービス「OpenStandia/Portal」と，IBMのブレードサーバー「IBM BladeCenter S」またはラック型x86サーバー「System x3650」を組み合わせる。OSはLinuxを利用する。ソフトウエアとハードウエアの組み合わせをあらかじめ検証しておくことで「2週間かかっていたハードウエア構成の設計・見積もり期間が1日に短縮できる」（NRIおよび日本IBM）としている。

　料金は最小構成で168万円。当面構築サービスはNRIが提供するが，IBM System xの販売パートナー企業からも提供できるよう検討を進めるという。「今回の取り組みはNRIと日本IBMによるOSSを活用した最初のソリューション展開であり，OSSをベースとしたソリューションの展開に向け，引き続き協力していく」としている。