図 推移(発表資料から)
図 推移(発表資料から)
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 電通は2009年2月23日,日本の総広告費と,媒体別・業種別広告費を推定した「2008年(平成20年)日本の広告費」を発表した。それによると,2008年の総広告費は6兆6926億円であり,前年の95.3%にとどまった。

 媒体別でみたときに大きく減少したのが新聞広告費である。金額は8276億円であり,前年の87.5%にとどまった。雑誌広告費は4078億円で,同88.9%だった。

 テレビ広告費は1兆9092億円だった。前年の95.6%である。ラジオ広告費は1549億円で,同92.7%である。この結果,いわゆる「マスコミ四媒体広告」は前年の92.4%となった。

 マスコミ四媒体広告の落ち込みは,四半期別に見ると,期を追うごとに悪化した。前年と比べた数字は,「96.6%」「92.0%」「91.8%」「89.3%」と推移した。この結果,2008年のマスコミ4倍体広告制作費も減少した。3254億円で,前年比94.8%だった。

<衛星メディア関連広告費は12.1%増>
 こうした中,衛星メディア関連広告費は676億円となり,前年の112.1%となった。ケーブルテレビは加入世帯数を伸ばし,通販が順調に推移したことから同106%となった。CS放送は101.0%と微増にとどまった。BS放送は,122.2%となった。

 インターネット広告費(媒体費と広告制作の合計)は,検索連動広告やモバイル広告を中心に拡大を続けており,金額は6983億円で前年比116.3%となった。

 プロモーションメディア広告費は(屋外広告,交通広告,折込,DM,フリーペーパー/フリーマガジンなど),2兆6272億円となった。前年の94.2%であり,5年ぶりに前年を下回る結果となった。

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