IMJモバイル(本社:東京都品川区,社長:廣田武仁氏)は2009年2月23日,「モバイル動画に関する利用実態調査」の結果を発表した。調査期間は2009年1月23~27日で,有効回答数は500件だった。

 モバイルでの動画閲覧経験の有無を尋ねたところ,約8割がモバイルでの動画閲覧の経験者であることが分かった。ただしそのうち約8割は有料動画の閲覧経験がなく,モバイル向け動画は「無料」という価値観を持っている層が大半を占めていることがうかがえる。

 利用しているモバイル動画共有サイトでは「YouTube」が65%で最多となり,次いで「ニコニコ動画モバイル」(39%),「モバゲータウン」(28%)という順位になった。パソコン向けサイトと同様にモバイル向けサイトでもYouTubeがユーザーの支持を集めている。モバイル向け動画で最も閲覧されているジャンルは「音楽関連」(67%)で,「アニメ」(34%)がそれに続く。この順位はパソコンでの動画閲覧ジャンルと変わらない。

 モバイル動画の閲覧頻度は「ほぼ毎日」が30%で最も多かった。これはほかのポータブルメディアの閲覧頻度と比較して高い。また1回のモバイル動画の閲覧時間は10分以内のユーザーが5割程度を占めた。モバイルでは毎日短時間視聴して楽しめる動画が好まれている。モバイルで動画を閲覧することに対する不満を聞いたところ,「再生までの時間」が最多で,「画質」と「画面サイズ」を挙げた人も多かった。一方でモバイルサイトの使い勝手やコンテンツ数などに対する不満は少ない。IMJ モバイルは,「今後,通信環境やデバイスの向上により,さらにモバイル動画市場が拡大することが期待される」としている。

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