情報処理推進機構(IPA)は2009年2月23日、4月19日に実施される春期の情報処理技術者試験の応募者が7年ぶりに増加に転じたと発表した。応募者数は前年同期比3万1670人増の29万2842人だ。

 増加をけん引したのは、この春の新試験となる「ITパスポート試験」。4万6802人が応募した。同試験は従来の初級システムアドミニストレータ試験を発展的に解消したもので、IT業界だけでなく広く社会人を対象とした基礎のITリテラシを問う試験。初級シスアド試験の初回実施時(1994年秋期)における応募者数は4万316人であり、ITパスポート試験に対する注目度の高さがうかがえる。IPAによれば、そのほかの試験区分でも軒並み応募者数が増加しているという。

 情報処理技術者試験はこの春、40年の歴史の中で3回目、7年ぶりとなる抜本的な改革がなされる。ITパスポート試験を新規に開始することに加え、ベンダー人材とユーザー人材の一体化、高度試験区分の整理・統合、スキルレベルの判定ツール化などがその骨子である。

■変更履歴
第2段落で「初級シスアド試験の過去最高の応募者数は4万316人(1994年秋期)」としていましたが、これは新たに設けた試験区分の初回応募者としての最高記録でした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2009/02/24 13:15]