写真1●パナソニック モバイルコミュニケーションズが出展したフェムトセルの基地局
写真1●パナソニック モバイルコミュニケーションズが出展したフェムトセルの基地局
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●DLNA機能を用いて映像を携帯電話に配信する様子を見せた
写真2●DLNA機能を用いて映像を携帯電話に配信する様子を見せた
[画像のクリックで拡大表示]

 パナソニック モバイルコミュニケーションズはMobile World Congressの自社ブース内にてフェムトセルの小型基地局を出展している(写真1)。最大7.2Mビット/秒のHSDPAに対応し,無線LAN機能も内蔵する。

 デモでは,DLNA機能を用いてDVDレコーダーからフェムトセル基地局を介して携帯電話に動画を配信する様子などを見せていた(写真2)。同社の担当者は「様々なプロトコルを変換する機能をフェムトセルの基地局に内蔵すれば,家庭内の多様な機器と携帯電話がつながる。これによってフェムトセルの基地局があたかもホーム・サーバーのように動く」と説明する。

 今回出展したフェムトセルの基地局で利用できるのは3G機能だけだが,将来的には3GとLTEのデュアル機能を持たせる計画という。同社の担当者は「LTEが立ち上がる時期に合わせてフェムトセル基地局を商用化したい。3Gの時は大きな基地局から始まり,徐々にサイズの小さな基地局を出してきたが,LTEでは大きな基地局と小さな基地局を同時に進めていきたい」と話す。

 数年前から注目を集めているフェムトセルだが,世界的に見てもようやく商用化の段階が近づいている。単にカバレッジを改善する超小型基地局としての用途だけではなく,フェムトセルを応用したサービス開発も活発化している様子だ。