中国の検索エンジン大手Baidu(百度)は現地時間2009年2月18日,2008年第4四半期の決算を発表した。売上高は9億210万元(約1億3220万ドル)で前年同期と比べ58.0%増加した。純利益は2億8870万元(約4230万ドル)で同31.3%増。希薄化後の1株当たり利益は8.31元(約1.22ドル)となる。

 営業利益は3億470万元で前年同期比72.9%と急増した。これらの数字には,日本の事業に関連する経費3700万元(1株当たり1.06元)が含まれる。英メディアの報道(Reuters)によると,アナリストによる売上高予測は1億3300万ドルだった。

 オンライン・マーケティングによる売上高は9億140万元で,前年同期に比べ58.3%増加した。アクティブな顧客数は同27.1%増の約19万7000件で,1件当たりの売上高は同24.3%増の約4600元だった。第4四半期に提携パートナに支払った手数料(TAC)は1億3140万元で総売上高に対する割合は14.6%だった。

 2008年通期の業績は,売上高が32億元(約4億6880万ドル)で前年比83.3%増の急成長を遂げた。純利益は10億元(約1億5360万ドル)で同66.6%増加。希薄化後の1株当たり利益は30.19元(約4.43ドル)となる。営業利益は11億元で同100.4%増加した。日本の事業に関連する経費は12930万元(1株当たり3.72元)。

 オンライン・マーケティングによる売上高は32億元で前年比83.5%増加。アクティブな顧客数は同32.7%増の約28万4000件,1件当たりの売上高は同38.3%増の約1万1200元となった。TACは4億1850万元で総売上高に対する割合は13.1%だった。

 同社は2009年第1四半期の見通しについても明らかにした。オンライン・マーケティングの顧客が支出を削減することや,第4四半期に実施した一部スポンサ・リンクの削除が影響して,成長が減速する見込み。売上高として前年同期比36~39%増の7億8000万~8億元を予測している。

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