富士通は2009年2月19日、図面や文書などの成果物を共有するパッケージソフト「GLOVIA smart 製造 ECM(Engineering Content Management)」の販売を開始した。主に紙ベースでやり取りする「非構造化データ」を同システムで一元管理し複数の部門間で共有できるようになる。企業が利用するデータの80%にも達する非構造化データの活用を促すために使う。

 非構造化データを専用のデータベースに登録して活用する。図面のCADデータは自動的にTIFFやPDFに変換して公開フォルダに登録する。データを部品表とひも付けて登録しておけば、各部門が部品の図面番号や品目番号などをキーワードに情報を検索できる。生産管理システムと連携させれば、例えば設計変更をする際に部品の生産・調達状況を設計部門が確認できる。

 パッケージの販売価格は基本ライセンスに10クライアント分のライセンスが付いて140万円。追加10クライアントライセンスが84万円。サーバーや導入支援サービス、データベースなどを含めたシステム価格は466万8000円から。主に年商30億~300億円の製造業に売り込む。今後3年間で1000本の販売を目指す。