米Microsoftは米国時間2009年2月18日,消費者/学校向けオフィス・スイート「Microsoft Office Home and Student 2007」とパソコン向け総合管理サービス「Windows Live OneCare」などを一括提供する年額制パッケージ製品「Microsoft Equipt」の提供を4月30日に停止すると発表した。5月1日からは一部機能が利用できなくなる。

 Microsoftは,Windows Live OneCareの販売を2009年6月末に打ち切り,無料ウイルス対策ソフトウエア「Morro」(開発コード名)の提供を始める(関連記事:MSが無料のウイルス対策ソフト、Live OneCareは販売終了へ)。この新方針のもと,Equiptサービスも停止する。

 サービス停止後,Office Home and Student 2007はOffice文書の閲覧に使えるものの,文書の新規作成や編集は行えない。ライセンスも更新できなくなる。Windows Live OneCareは定期アップデート機能が止まる。同社は,アンインストールして別バージョンのOffice製品とウイルス対策ソフトウエアへ移行するよう呼びかけている。Equiptユーザーの救済策として,料金の一部払い戻しとOffice Home and Student 2007の無償提供を実施する。

 Equiptは,オフィス・ソフトウエア「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」とWindows Live OneCareに加え,「Windows Live Mail」「Windows Live Messenger」「Windows Live Photo Gallery」などで構成する。Office向けのオンライン文書共有サービス「Office Live Workspace」も利用可能。米国における予想小売価格は年額69.99ドルで,1契約で家庭内のパソコン3台に導入できる(関連記事:Microsoft,「Office」と「Windows Live OneCare」を年額69.99ドルで一括提供Microsoft,「Equipt」でソフトのサービス化という正しい方向へ)。

[サービス停止を告げるEquipt用アップデート]
[EquiptのWebサイト]