米Symantecは米国時間2009年2月17日,エンドポイント仮想化ソフトウエア・スイート「Endpoint Virtualization Suite」を2009年春に発売すると発表した。企業の各社員が利用するデスクトップ,アプリケーション,プロファイルなど,ワークスペース環境の構成要素をサーバーで一元管理し,オンデマンドで各自の端末に配信,実行できる。

Endpoint Virtualization Suiteは,「Workspace Streaming」「同Virtualization」「同Corporate」「同Remote」の各製品で構成する。動作環境は,Windows Vista/XP/2003/2000。

Workspace Streamingは,アプリケーションを各ユーザーの端末にオンデマンドでストリーミング配信する機能を提供する。配信にはWindowsインストーラのMSIパッケージを利用し,配信先は仮想化環境と物理環境のいずれでもよい。配信後のアプリケーションはローカルで動作するため,ネットワークから切断して全機能を利用することも可能。

Workspace Virtualizationは,ワークスペース環境でアプリケーションとデータを仮想化する機能を提供する。同社が2007年に買収した米Altirisの製品がベース(関連記事:Symantec,IT管理ソフトのAltirisを約8億3000万ドルで買収)。アプリケーションをOSから分離し,コンフリクトを防ぐことができる。仮想化したアプリケーションは,アイコン,ショートカット,コピー/ペーストなどを含めて,通常のアプリケーションと同様に利用できる。

Workspace Corporateは,ワークスペースの管理機能を提供する。ローカル,リモート,仮想化の各アプリケーションを一括管理し,シングル・サインオンやアクセス管理などの機能を利用できる。Workspace Remoteは,Webブラウザを使ってワークスペース環境をリモートから利用できる機能を提供する。

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