写真1●LG電子のLTEモデム。ASIC化したことで手のひらサイズまで小型化した
写真1●LG電子のLTEモデム。ASIC化したことで手のひらサイズまで小型化した
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写真2●ノーテルとT-Mobileと共同で会場内でライブデモを実施
写真2●ノーテルとT-Mobileと共同で会場内でライブデモを実施
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写真3●ドイツでは乗用車に端末をのせて,ハンドオーバー試験も進めている
写真3●ドイツでは乗用車に端末をのせて,ハンドオーバー試験も進めている
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 韓国LG電子はMobile World Congress 2009の会場内にて,手のひらサイズのLTEモデムを展示している(写真1)。USB接続タイプで,10MHz幅,2×2MIMOの仕様に対応。通信機能をASIC化したことで小型化を実現したという。これまで各ベンダーが見せてきたLTEのデモではラックタイプの機器を使うことが多かったが,商用化に向けてここまで小型化が進んでいることを見せた形だ。

 この端末を利用したライブデモを,LG電子,カナダのノーテル,ドイツのT-Mobileが共同で実施した(写真2)。ノーテルが用意したコア装置を使い,実際に電波を発射して動画やファイルを転送する様子を見せた。速度は現在,最大で下りが最大60Mビット/秒程度,上りが最大40Mビット/秒程度のパフォーマンスという。

 会場内に加えて,ドイツのT-Mobile本社付近でもLTE試験を実施している。その様子も映像を介して会場内に中継している(写真3)。ドイツからの映像では,乗用車に端末をのせて基地局間でハンドオーバーする様子も見せている。

 なおカナダのノーテルは2008年末に米連邦破産法11条を申請しているが,今回のMobile World Congressには例年通りブースを出展。健在振りをアピールしていた。