図1●消費電力をリアルタイムに示せる
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 米Google Inc.は,同社の公式ブログの中で,同社が「Google PowerMeter」と呼ぶソフトウエア・ツールを開発中であることを明らかにした。Google PowerMeterは,消費者が自分の家庭の消費電力を,自分のコンピューター上でリアルタイムに知ることができるソフトウエア・ツール。消費電力に関する詳細な情報にいつでもアクセスできるようにすることで,消費電力の削減を促進することを狙っているという。

 Google社によれば,ある調査において家庭の消費電力にアクセスできるようにしたところ,1カ月の消費電力が5~15%削減できるという結果がでたという。「仮に,米国の半分の家庭が消費電力を10%削減したとすると,その消費電力削減効果は,800万台の自動車の運転をやめることに相当する」とGoogle社は説明する。

 Google PowerMeterは,「スマートメーター」と呼ばれる,通信機能などを持った高機能型の電力メーターと連携して動作することを想定する。加えて,消費者に消費電力に関する情報を提供するためには,オープン・プロトコルや規格を用意する必要があるという。なお,現在,世界全体では約4000万台のスマートメーターが使用されており,今後数年間でさらに1億台が普及すると予測されている。

 Google社は現在,Google PowerMeterを試験中。試験的なプログラムでの使用に向けて,電力会社や機器メーカーなどと提携関係を築いているという。