富士通は2009年2月17日、ハードディスクドライブ(HDD)事業を東芝に売却すると発表した。2009年度第1四半期(4~6月)を目標に事業を譲渡する。現在は基本契約の段階のため譲渡価格は決まっていないが、「今後すみやかに締結する」(富士通広報)という最終契約の際に価格を決める。

 まずは富士通が新会社を設立。その株式の約80%を東芝に譲渡する形で事業譲渡を実施する。約20%の株式については「顧客との関係があるため今後1~2年は富士通が株式を保有し続ける」(富士通広報)ものの、その後すべての株式を東芝に譲渡する計画だという。

 富士通のHDD事業はここ数年赤字が続いており、経営の足かせになっていた。2009年3月期は売上高が約2400億円で、約200億円の赤字を見込んでいる。