フィンランドのノキアは2009年2月16日,Mobile World Congress 2009の開幕に合わせてバルセロナ市内でプレス・カンファレンスを開催した。同社のオリペッカ・カラスブオCEOなどが登壇する中で,5月から「S60」「Series 40」を搭載したノキア端末向けにアプリケーション・マーケットを開始することを発表した。
アプリケーション・マーケットの名称は「Ovi Store」(写真1)。同社のWebを介して,開発者がアプリケーションを登録でき,売り上げの70%を開発者に還元する形になる。ここまでは米アップルのiPhone向けアプリケーション・マーケット「AppStore」とほぼ同じだが,SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)的な要素を取り入れているのがOvi Storeならではの特徴と言える(写真2)。
具体的にはロケーション・データなどを用いて,誰がいつ,どこで,どうしてそのアプリケーションを買ったのかを分析。その情報を基に,ソーシャル・ネットワーク内のユーザーに対して,おすすめのアプリケーションを知らせるようなサービスを用意するという。
カンファレンスのプレゼンでは,Ovi Storeのマーケット規模の巨大さも強調。2012年には3億人のユーザーをターゲットにできるとし,開発者に対してOvi Storeの魅力をアピールした。このあたりは,世界の携帯電話の4割弱を出荷するノキアならではと言える。Ovi Storeには,米フェイスブックや米マイスペースなどが賛同しているという。
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