写真●IP電話機能が使えなくなる不具合があることが判明したNTT東日本の「ADSLモデム-NVIII」
写真●IP電話機能が使えなくなる不具合があることが判明したNTT東日本の「ADSLモデム-NVIII」
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 2009年2月16日,NTT東西地域会社とKDDI,ソフトバンクテレコムの大手通信事業者らはそれぞれ,各社が提供中のADSL向けモデムに一定期間連続して使用するとIP電話機能が使えなくなる不具合があると発表した。

 不具合が判明したのはNECアクセステクニカ製とNECマグナスコミュニケーションズ製のIP電話機能付きADSLモデムの複数機種で,いずれも約6年9カ月間連続して使用するとIP電話の発着信ができなくなる。

 対象機種は,例えばNTT東日本の場合,「ADSLモデム-MNV」「ADSLモデム-NV」「ADSLモデム-NVII」「ADSLモデム-NVIII」「Web Caster 3100NV」の5機種,合計88万2000台に上る。そのほかの事業者についても,各社の発表資料から確認できる。

 通信事業者各社は,電源アダプターコードを抜き差しすることで連続使用期間をリセットする暫定的な対応策を紹介するとともに,ADSLモデムのファームウエアを不具合対策済みのものにアップデートするよう呼びかけている。

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