写真●「みんなの闘病サイト オンライフ」のイメージ画像
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 Webサービス開発ベンチャーのヨセミテは2009年2月12日,がんなど難病の患者や家族を対象としたコミュニティ・サイト「みんなの闘病サイト オンライフ」のサービスを本格的に開始した。国内では珍しい,企業による闘病SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)として提案する。

 オンライフは2008年10月に開設。特定の疾患に関する情報サイトや書籍のリンク集を利用者同士で登録・編集する機能など一部サービスを先行して提供していた。今回,病気に関する体験を共有できるブログ・サービス「闘病記」と,書き込めるプロフィール内容を共通化して増やすことで同じ疾患や境遇の利用者を検索しやすくして交流を促進する「疾患プロフィール」を加えたことで,闘病SNSとしての基本機能がほぼ整った。

 今後は携帯電話向けサイトを開設し,さらなるコミュニティ機能の追加で利用者同士の交流を活性化させる方針。闘病SNSとしてのブランドを確立した上で,病院や製薬会社など医療サプライヤへのマーケティング支援による収益化を描く。

 ヨセミテは2008年1月の設立。コミュニティ・サイトの企画・運営を強みとしており,楽天の各種サービスや旅行SNS「フォートラベル」を立ち上げた津田全泰氏が代表を務める。コミュニティ・サイトの収益化は難しいとされるが,「インターネットを活用した公共性の高いサービスを提供できる強固な経営基盤を持った組織の構築を目指す」(津田氏)としている。

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