写真1 アプリケーション・アシュアランスを実現する「ISA-AAモジュール」
写真1 アプリケーション・アシュアランスを実現する「ISA-AAモジュール」
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写真2 専用の管理プラットフォームを用いればアプリケーションごとの消費帯域を一覧できる
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 日本アルカテル・ルーセントは2009年2月10日,アプリケーションに応じた帯域管理機能「アプリケーション・アシュアランス」(application assurance)の技術説明会を開催した。高品質のオンライン・ゲームや動画配信など「エンハンスト・インターネット・サービス」や,加入者および過去に利用したサービスを意識したWebマーケティング,一部のヘビー・ユーザーによる通信の制限などの実現手段として,国内の通信事業者に提案を始めているという。既に,オーストラリアやニュージーランド,中国の事業者が評価試験を始めていることも紹介した。

 同機能は,同社が販売するハイエンドのIP機器「7750 SR」,「7450 ESS」の両シリーズに追加する「ISA-AAモジュール」として提供される(写真1)。同モジュールは,10Gビット/秒のパケット処理能力を持ち,同時に6万4000の加入者,300万フローの制御が可能で,内部遅延時間は20マイクロ秒。

 専用の管理プラットフォームを活用することで,加入者ごとのポリシー制御やアカウンティング,統計情報の収集や分析などが可能になる(写真2)。

 説明会では,P2Pのユーザーのトラフィックを制限することで,ほかのユーザーの通信が確保できることを証明するデモや,一定の帯域を確保することで映像品質を保証するデモなどを行った。