米Microsoftは米国時間2009年2月10日,取得した米国特許が1万件に達したと発表した。1万件目の特許は,テーブル型コンピュータのディスプレイ上に置かれた携帯電話やユーザーの指先などを自動的に検知し,その位置や向き,動きを追跡する技術に関するものだった。

 Microsoftは2008年に約2000件の特許を取得し,最新の米国特許取得件数ランキングで4位になった。同社の研究開発費は年間80億ドルにのぼる。同社で特許ポートフォリオを管理する主任特許顧問のBart Eppenauer氏は,「近年,当社を含むテクノロジ企業の多くは,保有する知的財産からより大きなビジネス価値を引き出す取り組みを進めている」という。

 Microsoftは2003年12月,知的財産のライセンス供与への取り組みを強化し,他社との協業を積極的に推進する方針を明らかにした。同社はそれ以来,さまざまな規模の企業と500件以上のライセンス契約を締結したとしている。