シスコシステムズ日本法人は2009年2月10日、新しい販売代理店制度「ソリューション・ディストリビュータ」の開始を発表した。新制度で契約する代理店は、ユーザーと直接取引するシステムインテグレータに対してシスコ製品を卸売りする。加えて、ネットワーク構築ノウハウも提供する。従来の代理店は製品のみを提供し、ユーザーと直接取引するシステムインテグレータがネットワーク構築ノウハウを保有している必要があった。

 シスコが新商流で狙うのは、ITインフラをワンストップで提供できる代理店の獲得だ。特にデータセンター市場がターゲット。この市場はサーバー仮想化の進展があり、サーバー、OS、ミドルウエア、ネットワークの技術知識が不可欠になるなど高度化が著しい。シスコはサーバーインフラに強い企業と新制度で契約を結び、ITインフラ全般のシステム構築・運用ノウハウを提供できる代理店網を整えたい考えだ。

 同社広報によれば、ソリューション・ディストリビュータとなる企業は「今日時点では公開できない」という。