米Citrix Systemsは米国時間2009年2月4日,デスクトップ仮想化製品の新版「Citrix XenDesktop 3」を発表した。新版は,仮想デスクトップ・ユーザーに高精細画面を提供する同社の新技術「Citrix HDX」を組み込んでおり,マルチメディアのサポートや拡張性を強化している。

 新版は,1台のサーバーでホスティングできる仮想デスクトップの数が前バージョンと比べて倍増した。そのため,サーバー取得費用を半分に低減できるほか,管理および電力コストも削減できるとしている。

 マルチメディア関連では,圧縮されたデータを端末にストリーム配信してローカルで再生することでパフォーマンスを向上させる「Citrix HDX MediaStream」技術を追加。MP3プレーヤやデジタル・カメラ,スマートフォンといったローカル・デバイスの接続をサポートする「Citrix HDX Plug-and-Play」技術や,遅延が大きいネットワークや低帯域幅の環境においてパフォーマンスを向上させる「Citrix HDX Broadcast」技術なども組み込んでいる。

 このほかにも,新版では,データセンター内の仮想マシンで動作する仮想デスクトップに加え,同一のイメージを使ってネットワークに接続した端末にデスクトップを配信できる機能などもサポートしている。

 Citrix XenDesktop 3は,2009年2月中に発売される予定。価格は同時接続ユーザー1人当たり75ドルから。

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