米VMwareは米国時間2009年2月3日,仮想デスクトップ・インフラ向けのオープンソース・クライアント「VMware View Open Client」を発表した。パートナ企業は,デバイスをデスクトップ仮想化ソフトウエア「VMware View」向けに最適化して,低コストのデスクトップ製品を提供可能になるとしている。

 企業のIT部門は,VMware Viewによってユーザーの仮想デスクトップのイメージをデータセンターで安全にホスティングできるようになる。一方,ユーザーは,パーソナライズしたデスクトップ環境をほとんどのデバイスからいつでも利用可能となる。

 今回発表したVMware View Open Clientにより,パートナ企業はパーソナライズした仮想デスクトップをユーザーに提供するためにVMware Viewのソースコードを使って製品を最適化できるようになる。また,このソースコードにより,数千の仮想デスクトップのプロビジョニングと管理を安全かつ低コストで実行できるようにする製品の開発が促進されるとしている。

 VMware View Open Clientは,SSLトンネリング,米RSA SecurityのRSA SecurIDによる2要素認証,米NovellのSLETC Add-On RPMパッケージ,コマンドライン・インタフェースなどをサポートする。GNU Lesser General Public License version 2.1(LGPL v 2.1)のもとで配布され,VMware View Open Client プロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。

 ちなみに,調査会社の米Gartnerは,2013年までに企業が購入するホスト型仮想デスクトップのユーザー・ライセンス数は約5000万件に達すると予測する。また,ホスト型仮想デスクトップ環境においてユーザーが使用するデバイスの約40%はシン・クライアントになると見ている。

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