慶應義塾大学経済学部武山研究室と森ビルアカデミーヒルズ事業部(東京都港区六本木,理事長:竹中平蔵氏),ソフトバンクテレコム,エイビット(本社:東京都八王子市,代表取締役:檜山竹生氏)の4者は2009年2月3日,共同でエリア限定型ワンセグ(エリア・ワンセグ)を利用した新しい情報配信実験を実施中であると発表した。

 今回の実験は,会員制ライブラリー「アカデミーヒルズ六本木ライブラリー」内に「エリア・ワンセグ」を使った情報発信環境を構築し,小型ワンセグ送信機から利用者の携帯端末へ情報を配信する。同ライブラリーでは,会員が興味や関心テーマごとにサークルを作り,書棚区画を使って活動の紹介パネルや推薦図書の展示などを行っている。今回のエリア・ワンセグ実験では,各サークルがオリジナル動画像とデータ放送を作成する。会員が小型ワンセグ送信機に自分のワンセグ携帯端末を近づけると,地上デジタルテレビ放送を受信するのと同じ操作で動画像やデータ放送を視聴できる。端末の録画機能を使えば,施設外へ情報を持ち出せる。さらに受信したデータ放送から簡単な操作を行うことで,関連サイトの閲覧や指定アドレスへのメールの送信,電話の発信を行うこともできる。

 実験は,慶應義塾大学経済学部武山研究室の研究活動の一環として,アカデミーヒルズ六本木ライブラリーの協力を得て実施する。ソフトバンクテレコムとエイビットが実験機材とコンテンツ編集ツール提供する。実験期間は1月19日~14日。ワンセグ送信機としては,小型の微弱電波型を5台用意した。 実験展示ワンセグ携帯端末としては,ソフトバンクモバイルの端末を3台用意している。

 ソフトバンクテレコムとエイビットはライブ伝送型やネットワーク接続型エリア・ワンセグ配信サービスの更なる発展を推進していくとしている。

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