マルチメディア放送(本社:東京都港区,代表取締役社長:石川昌行氏)は2009年2月2日,同日に開催した臨時株主総会において総額13.2億円の第三者割当増資を行うことを決議したと発表した。

 既存株主からは,NTTドコモが約7.3億円の増資を引受け,総出資比率が51%となる。また,フジテレビジョン,伊藤忠商事,スカパーJSATの各社も増資を引き受ける。出資比率はそれぞれ10%であり,既存株主の総出資比率は81%となる。残り19%は,日本テレビ放送網,東京放送,テレビ朝日,電通,住友商事の5社へ割当を行う。各社の出資比率は3.8%となる予定である。なお,これまでフジテレビとニッポン放送がそれぞれ20%出資していたが,今回の増資後はフジテレビとニッポン放送の合計で10%となる。

 マルチメディア放送は,「マルチメディア放送企画 LLC合同会社」から組織変更を行い,2009年1月9日に設立された。同社では今後もVHF帯のハイバンドの周波数を利用した全国向けマルチメディア放送の事業者免許取得に向けた各種対応,方式提案,具体的なサービスなどを企画,推進する予定。

 マルチメディア放送の増資前の資本金は1.8億円である。増資金13.2億円の内訳は,資本金が6.6億円,資本準備金が6.6億円である。