音声入力による変換イメージ
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 アドバンスト・メディア(東京都豊島区)は2009年1月30日、内視鏡レポートを音声で作成できる入力システム「AmiVoice Ex Endoscope」(アミボイス・イーエックス・エンドスコープ)を発売した。日本消化器内視鏡学会専門医指導施設である約1100カ所の医療機関を主な対象として販売する。パッケージ価格は、52万5000円(1ライセンス:税込)。

 「AmiVoice Ex Endoscope」は、国内2700カ所以上の医療機関に納入実績のある医療用音声入力システム「AmiVoice Ex」シリーズの「内視鏡版」。「AmiVoice Ex」は、診療現場で多用される処置名、薬品名、病名、症状などの専門用語の辞書を搭載して認識精度を高め、平均認識率は「95%」(同社)という。医療用ではこれまで「電子カルテ版」「放射線科版」「調剤薬局版」「病理版」「歯科版」の5シリーズを展開している。「内視鏡版」の開発には、聖路加国際病院消化器センターの協力を得たという。

 「AmiVoice Ex」は、従来のキーボード入力と比べて「約半分の入力時間」(同社)でレポートが作成できるという。入力作業が短時間となることで、「より多くの検査件数をこなすことができ、医療現場における事務作業効率化が期待できる」(同社)としている。

 レポート作成は、USB接続の専用ハンドマイクを使って入力・修正する。使用頻度が高くなるほど認識率が高くなる、自動学習機能を搭載することも特長という。内視鏡システムだけでなく、電子カルテなどの各種アプリケーションへの対応も可能。同社では内視鏡施設を対象に、今後3年間で300施設への納入を目標としている。