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日本HPがシスコ対抗の新戦略を説明

2009/01/29
中道 理=日経コミュニケーション
写真●ProCurve One対応のシャーシ「ProCurve Networking Switch 5400zl」 写真の構成では右側の列の真ん中にブレード・サーバーが格納されている。
写真●ProCurve One対応のシャーシ「ProCurve Networking Switch 5400zl」 写真の構成では右側の列の真ん中にブレード・サーバーが格納されている。
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2009年1月29日,東京都内で記者会見を開催しネットワーク機器の新戦略「ProCurve ONE」について説明した。ProCurve ONEは米国時間の2009年1月26日に発表されたもの。狙いはネットワーク業界で圧倒的な立場にある米シスコに対抗することにある。

 ProCurve ONEは,HP製のスイッチ上で,他社のネットワーク関連ソフトウエアを動かせるようにするというもの。HPが「ProCurve Networking Switch 5400zl」や「同8200zl」シリーズに装備できるブレード・サーバーを提供。このブレード・サーバー上で動作するアプリケーションをサード・ベンダーに開発,提供してもらう(写真)。例えば,WAN高速化やロードバランサ,ファイアウォールなどのソフトウエアである。ソフトウエア開発を促進するために,HPはサード・ベンダーに対し,アプリケーションを開発するためのSDK(ソフトウエア開発キット)を無償で公開する。

 サード・ベンダーからのソフトウエアをそろえることで,HPはネットワーク機器を顧客企業に売り込む場合に,様々なネットワーク機能をワンストップで提供することができるようになる。「自社ですべてのコンポーネントを持っているシスコは,ネットワーク全体をシスコ製品で統一して提供できる。これに対し,HPはこれまでできなかった」(日本HPプロカーブ ネットワークキング ビジネス本部の芝原房夫本部長)。

 芝原本部長は,「ユーザーにとっては,マルチベンダー環境の相互接続性が担保される点が最大のメリットだ」と説明する。複数ベンダーの製品やアプリケーションが混在する環境では相互接続性が問題になることが少なくない。これに対して「ProCurve ONEのブレード・サーバーで稼働するソフトウエアは,HPがすべて事前にテストし,問題なく稼働することを確認してから提供する」(HPアジア・パシフィック アジアパシフィック&ジャパン,プロカーブネットワーキング ビジネスのアモール・ミトラ マーケティング・ディレクタ)。このためユーザーは,相互接続性を気にすることなく製品を導入できるという。

 現在の仕様では,1枚のブレード・サーバーで1個のアプリケーションしか動作させられないうえ,各シャーシに搭載できるブレード・サーバーは2枚までという制限がある。「今後,一つのブレード・サーバーに複数のアプリケーションを起動できるようにし,ブレード・サーバーも2個以上搭載できるようにする」(ミトラ マーケティング・ディレクタ)という。

 アプリケーションを開発するサード・ベンダーとしては,既に米マイクロソフト,米アバイア,米F5ネットワークス,米リバーベッドテクノロジーなどが名乗りを上げている。マイクロソフトは検疫ネットワーク用の機能,アバイアは通話をコントロールする機能,F5はロードバランサ,リバーベッドはWAN高速化機能を提供する。それぞれ,2009年6月から順次,製品を提供する予定である。

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