写真1●司会のロンドンブーツ1号2号のほか複数のタレントが発表会に集まった
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写真2●お笑いタレントが1機種ずつ新端末の機能を紹介
写真2●お笑いタレントが1機種ずつ新端末の機能を紹介
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写真3●計9機種の新製品を発表
写真3●計9機種の新製品を発表
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写真4●ダブル・ワンセグ搭載の「AQUOSケータイ 932SH」
写真4●ダブル・ワンセグ搭載の「AQUOSケータイ 932SH」
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 ソフトバンクモバイルは2009年1月29日,春商戦向けの携帯電話新製品を発表した。

 発表会では吉本興業のお笑いタレントが複数登場(写真1)。月額315円で複数のゲームや情報サービスが利用できるサービスや,ソフトバンクの携帯で投票できる賞金総額2億2000万円のお笑いコンテストを発表した。

 端末の機能も強化しているが,技術面の進歩は一段落しており,ほかの事業者との差異化は難しい。今後はコンテンツを重視することでユーザーを引き付ける方向性を示した。

 ステージに登場した孫正義社長は「去年はインターネットマシン元年だった」と振り返り,携帯電話の進化でネット接続が当たり前になった現状を説明した。続いて「インターネットマシン化した携帯で新しい楽しみ方を示したい。コンテンツの勝負に時代は変わってくる」と語り,吉本興業のお笑いタレントをステージに招いた。

 従来の発表会では孫社長自らが新製品を紹介していたが,今回は複数のお笑いタレントがその役割をこなした。キングコング,品川庄司,ライセンス,エド・はるみ,ロバート,フットボールアワー,世界のナベアツなど,人気タレントが次々と登場し,7機種を紹介(写真2)。機能を説明しながらも,ワンタッチ操作の機能を「ワンプッシュでワンセグ~」(エド・はるみ)と紹介するなど,会場を盛り上げていた。

 新製品は全部で9機種(写真3)。ダブル・ワンセグ機能でテレビ映像を2画面同時に表示できる「AQUOSケータイ 932SH」(写真4),0.99秒でカメラが起動する「EXILIMケータイ 930CA」,画面の開き方によってキーの表示が縦横に切り替わる「VIERAケータイ 930P」などを2月以降に順次発売する。

お笑いタレントの力でユーザーを獲得

 孫社長は「携帯のハードウエアや値段を良くするだけでなく,コンテンツを楽しめるようにしたい」と語り,月額5000円相当のコンテンツ26種類を月額315円で使えるようにする「コンテンツ得パック」を発表した。

 さらに重大発表と題して,携帯電話ユーザーの投票によるお笑いコンテスト「S-1バトル」を紹介した。お笑いタレントの動画付きメールを毎日配信。視聴したユーザーは面白かったタレントに投票する。月間チャンピオンとなったタレントには賞金1000万円,年間チャンピオンには賞金1億円を進呈するという。2009年3月から2010年2月まで実施する。

 ソフトバンク内では賞金が高すぎることに懸念もあったというが,孫社長は「ゴルフやF1レーサーのチャンピオンは1億円をもらう。スポーツ選手だけでなく,お笑いの世界でもそれだけの賞金もらっていい」と持論を展開。さらに,賞金額の大きさに驚くステージ上のタレントに対して「確実にチャンピオンになる方法があります。皆さんのファンにソフトバンクに入ってもらい,ドーンと投票してもらうことです」(孫社長)と話し,冗談混じりながらも,お笑いタレントの影響力をユーザー獲得につなげていく考えを示した。

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