米Qualcommは,2009会計年度第1四半期(2008年10月~12月期)の決算を米国時間2009年1月28日に発表した。売上高は25億2000万ドルで,前年同期と比べて3%増加したが,前期からは25%減少した。GAAPベースの純利益は3億4100万ドル(希薄化後の1株当たり利益は20セント)で,前年同期比では56%減少し,前期からは61%の減益となった。

 プロフォルマ(予想損益計算書)ベースの売上高は,前年同期比3%増の25億1000万ドル。前期からは25%減少した。同条件の純利益は前年同期比40%減の5億2000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は31セント),前期からは51%の減少となった。

 営業利益はGAAPベースで前年同期比2%減の7億4500万ドル,プロフォルマ・ベースでは同4%増の9億8600万ドルだった。

 同社のCEO(最高経営責任者)のPaul Jacobs氏は次のようにコメントしている。「景気低迷下にあっても,無線加入者は引き続き第2世代のネットワークから第3世代(3G)のCDMAネットワークに移行している。当期は主にハイエンドのチップセットや高価格帯のデータ対応デバイスなどにけん引され,売上高が事前予測の上限寄りとなり,営業利益は予測を上回った」。

 同社は今後の見通しについても明らかにした。第2四半期(2009年1~3月)は,GAAPベースの売上高として22億5000万~24億5000万ドルの範囲(前年同期比6~14%減)を見込む。また,同条件の通期(2008年10月~2009年9月)の売上高については,従来予測の102億~108億ドル(前年比3~8%減)から93億~98億ドル(同12~17%減)に下方修正している。

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