グループウエア大手のサイボウズは2009年1月28日、SI事業を強化すると発表した。グループ会社でSFAソフトを開発・販売していたインテグラート・ビジネスシステムの社名を「サイボウズ総合研究所」に変更。販売パートナー支援の一貫としてSI事業とSaaS構築支援事業に当たらせる。体制強化により現在は売上高の3分の1程度に過ぎない大企業向けを半分程度にまで引き上げたい意向。

 サイボウズの執行役員開発本部長である札辻秀樹氏が1月28日付でサイボウズ総研の代表取締役社長に就任する。併せてサイボウズMA営業部長である林貢正氏が取締役副社長に就く。新体制の下、サイボウズ総研はサイボウズとの連携を強める。大企業向けグループウエア「サイボウズ ガルーン2」やデータベースソフト「サイボウズデヂエ」などを使ったSI事業を手がける。グループ会社向けSaaSとしての導入も支援する。SFA事業も継続する。

 まずは20人強の体制でスタートする。サイボウズから開発者やSEの出向も計画する。2009年末までに50社以上からの受注を目指す。