電力管理ソリューションを手がける米Sentillaは米国時間2009年1月27日,データセンター向けの電力管理システム「Sentilla Energy Manager」を発表した。この製品は,データセンターの電力プロファイルの詳細な分析を提供するもの。サーバーごとに消費電力量を追跡することで,電力コストおよび炭素ガス排出量の低減を図ることができる。

 この製品は,小型マイクロプロセサを組み込んだアプライアンスを使って,サーバー・レベルの消費電力量を測定する。そのため,ユーザーは,どこでどの機器が電力を使っているかを把握できるようになる。個別のサーバーのデータは,無線でリモートの管理システムに送信され,いつどこで電力負荷が高くなっているのかをユーザーに知らせる。

 同社によれば,データセンターにおいて電力と冷却の費用は運用コストの最大40%を占めている。そのため,消費電力量の削減により,データセンターの運用コストを大幅に低減できるとしている。

 なお,同社は同月6日,シリーズBの投資ラウンドにおいて750万ドルの資金を調達したと発表している。