NTT東日本東京支店は2009年1月27日,1月23日に発生したフレッツ 光ネクストのひかり電話の障害(関連記事1関連記事2)の原因が判明したと発表した。

 原因は人的ミス。前日(22日)夜に江東・江戸川エリアの通話を制御する呼制御サーバーのメンテナンス作業を実施した際に起こった。同社によると,「一部の作業工程の正常終了を待たずに次の工程を実施したため,通話制御処理に必要なデータの一部が欠損して一部のお客様の通話制御が停止した」という。

 1月23日の報道発表では,障害発生日時を23日の10時17分頃としていたが,実際は前日の23時6分から発生していた。「お客様の申告を基に発生日時を判断したもので,間違いだった」(同社)。復旧は既報の通り,呼制御サーバーの再起動で対処した。ひかり電話による発信は18時49分,ひかり電話への着信は20時8分に回復したとする。

 ただし,今回の障害でボイスワープやナンバー・リクエスト,FAXお知らせメール,迷惑電話おことわりサービス,特定番号通知機能の付加サービスにおいて,ユーザーの設定情報が初期化されて消えてしまったという。「お客様の個々の設定情報はバックアップを取っておらず,お客様のところからでなければ再設定できない」(同社)仕様となっており,対象ユーザーには個別に連絡して再設定を促している。

 NTT東日本東京支店は再発防止策として,作業工程におけるチェックの強化ならびにシステム的な対処の二つを挙げる。「安心安全なサービス提供を目指してネットワークの信頼性強化を進める」としている。

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