NTTドコモは2009年1月27日,パケット定額サービス「パケ・ホーダイ ダブル」の定額対象を,4月1日からパソコンにも広げると発表した。

 パケ・ホーダイ ダブルは,ドコモが2008年10月から開始した主に携帯電話向けの2段階制のパケット定額サービス。下限が月額1029円で,iモードを利用する場合は上限が月額4410円,iモードフルブラウザを利用する場合は上限が月額5985円となっている。今回のサービス改定により,新たに,パソコンから利用した場合の上限額を月額1万3650円とした。これまでよりも手軽に,通常の携帯電話端末をモデム代わりに利用して,パソコンによる通信が可能になる。

 今回,新たにパソコン向けの上限金額を設定できたのは,通信の制御方法を変更したため。「ネットワークが混雑してきた場合,これまでは,その場所・時間において接続している全ユーザーの通信速度が遅くなっていた。今回新たに,特に通信量の多い特定ユーザーの通信速度を遅くする制御を導入する。これにより,大量のパケットが発生しても,他のユーザーにあまり迷惑がかからなくなる」(NTTドコモ)。なお,どの程度の通信量で制御対象となるのかのしきい値などは公開しないという。「パケットの制御方法については,しばらく試行を続ける」(NTTドコモ)としている。

 なおドコモは,データ通信カード端末などに向けて,パソコン向けデータ通信専用定額プランの「定額データプランHIGH-SPEED」と「定額データプラン64K」を2007年10月から提供している。定額データプランHIGH-SPEEDバリュー(新料金プランであるバリュープランの加入ユーザーが対象)の月額料金は3465円~9765円(2年間契約を条件とした定額データ割に加入した場合は,月額3465円~5985円)となっている。

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