米Microsoftは米国時間2009年1月26日,次期Webブラウザ「Internet Explorer(IE)8」のリリース候補(RC:Release Candidate)1版を公開した。対応OSは,Windows Vista/XPとWindows Server 2003/2008の32ビット版および64ビット版。対応言語は25カ国語。Windows 7(ベータ版)では利用できない。同社のWebサイトで無償ダウンロード提供している。

 RC1版は最終版に近いバージョンで,2008年8月27日公開のベータ2版に比べ,信頼性,性能,互換性が改善したとしている(関連記事:Microsoftが「IE 8」ベータ2版を公開,「今度は一般ユーザーにも使ってもらいたい」)。セキュリティ面では,クリックジャッキング攻撃対策を導入した(関連記事:【世界のセキュリティ・ラボから】クリックジャッキング攻撃)。また,プライバシ保護機能「InPrivate」も若干変更した(関連記事:IE 8のプライバシ機能が明らかに,閲覧履歴やCookieを細かく管理)。

 同社IE担当ジェネラル・マネージャのDean Hachamovitch氏は,RC1版公開を発表したIE関連ブログへの投稿記事の中で「RC版から最終版の間で施す変更はごく限られた内容になる」とし,RC1版でテストしてフィードバックを寄せてほしいと呼びかけている(関連記事:Microsoft,次期ブラウザ「IE 8」のリリース候補版を2009年Q1に公開)。最終版のリリース時期は明らかにしていない。

 同社は,配布用IEの設定をまとめて変更するツール「Internet Explorer Administration Kit(IEAK)」のRC版も提供する予定。

 Windows 7向けのIE 8については,Windows 7の次回アップデートに合わせて提供するとしている。

[Hachamovitch氏のブログ投稿記事]