「iPhone 3G」「iPod touch」向けのソフトウエア開発を手がけるコニット(神奈川県川崎市)は2009年1月27日、iPhone 3G/iPod touchに対応したソフトの企画・開発、プロモーションの支援をする企業向けのサービス「iPhoneアプリ開発・プロモーションお任せサービス」を開始すると発表した。先進企業ではiPhoneをマーケティングに活用する事例が出始めている。コニットは、今後多機能なアプリの需要も高まると見込み受託サービスを展開する。

 同サービスでは、iPhone 3G/iPod touch向けのソフトで、どのような内容のものが人気を集めているのかといった市場動向を分析し、クライアント企業の製品・サービスと照らし合わせて、より利用されやすく、かつ訴求力の高い企画を提案する。また、ソフトの制作、全世界で配信するために英語やフランス語などの言語への翻訳作業、プロモーションサイトの制作、動画投稿共有サイト「YouTube」にソフトの使い方動画を掲載してクチコミの波及を狙うといったプロモーション支援も手掛ける。費用は80万円から。月間2~3件の受注を見込む。

 コニットが開発したiPhone 3G/iPod touchで利用できるソフトでは、チェスで遊べる「サムライチェス」(700円、12月は1万本限定で115円で販売)が、「iTunes Store」内のiPhone 3G/iPod touch向けソフトのダウンロードサービス「App Store」の有料ソフトランキングで最高11位になるなど、人気を博している。

 日本ではユニクロが「UNIQLOCK」の映像をiPhone 3G/iPod touch向けに配信(関連記事)。日産自動車はSUV(スポーツ多目的車)「ムラーノ」のプロモーションでオリジナルの動画やテレビCMが見られるアプリを配布するなど、ネット活用に先進的な企業がiPhone 3G/iPod touch向けにコンテンツを配信する事例が増えている。

■関連情報
・コニットのWebサイト http://www.conit.co.jp/