米Microsoftは米国時間2009年1月22日,2009会計年度第2四半期(2008年10~12月)の決算を発表した。売上高は166億3000万ドルで前年同期と比べ2%増加したが,純利益は41億7000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.47ドル),営業利益は59億4000万ドルで,それぞれ前年同期から11%減(6%減),8%減となった。同社は併せて,最大5000人の従業員削減計画も明らかにした。
当期のクライアント事業は,パソコン市場の低迷と低価格小型ノート・パソコン(ネットブック)の人気が影響し,売上高が前年同期比8%減少した。サーバーおよびツール部門は好調で,同15%成長した。Entertainment and Devices Divisionは,「Xbox 360」のホリデー・シーズンの需要が追い風となり同3%増収。Xbox 360の当期販売台数は600万台を記録した。
■2009会計年度第2四半期の事業別売上高(単位:100万ドル) 2008年 2007年 10~12月 10~12月 クライアント $3,982 $4,334 サーバーおよびツール 3,743 3,261 オンライン・サービス 866 863 Microsoft Business Division 4,876 4,815 Entertainment and Devices Division 3,183 3,076 その他 (21) 18 合計 $16,629 $16,367
世界経済がいっそう悪化していることから,同社はコスト管理対策をさらに進め,人件費削減,施設縮小,設備投資やマーケティングの引き締めなどを実施する。今後18カ月かけて,研究開発,マーケティング,営業,経理,法務,人事,ITなどさまざまな分野にわたり最大5000人を削減する。同日付ですでに1400人が離職した。これらリストラ策により,年間営業費用を約15億ドル,2009会計年度の設備投資を7億ドル削減できると見込む。
また,同社は2009会計年度の今後の売上高および1株当たり利益見通しを発表しない方針という。
米メディアの報道(New York Timess)によると,今回の決算発表を受けて,同社の株価は22日の取引で11.7%下落し,17.11ドルをつけた。
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