米AMDは米国時間2009年1月22日,2008年第4四半期の決算を発表した。継続事業の売上高は前期比35%減の11億6200万ドルで,前年同期から33%の減少となった。当期は純損失として14億2400万ドル(1株当たり損失2.34ドル)を計上。前期の純損失234万ドル(同21セント)から赤字幅は拡大したが,前年同期の17億7200万ドル(同3.06ドル)よりは縮小している。

 プロセス技術のライセンス収入の1億9100万ドルを除いた場合,継続事業の売上高は前期比28%減となり,同社が前月発表した「同25%減」の予測をさらに下回った(関連記事「AMD,Q4決算予測を前期比25%減収へ修正」)。純損失の内訳は,継続事業からの損失が14億1400万ドル(1株当たり損失2.32ドル)で,非継続事業による損失が1000万ドル(同2セント)だった。

 粗利益率は前期の51%から23%に低下した。当期は在庫の評価損2億2700万ドルにより粗利益率が20ポイント引き下げられた。プロセス技術のライセンス収入を除いた場合,前期の粗利益率は45%だった。

 AMDは2009年第1四半期について,売上高が当期よりも縮小するとの見通しを示している。

 同社は1月16日には,9%の人員削減と全従業員を対象とした一時的減給を実施すると発表している(関連記事「AMD,1100人の人員削減と一時的給与削減を実施へ」)。また同20日には,米Qualcommにグラフィックスおよびマルチメディア技術の資産と知的財産権を6500万ドルで売却すると発表した(関連記事「Qualcomm,AMDからグラフィックスとマルチメディア技術の資産を買収」)。

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