図1●アビームが提供を開始する「カーボンリスク対策支援サービス」の全体像
図1●アビームが提供を開始する「カーボンリスク対策支援サービス」の全体像
戦略策定から対策の実施までワンストップでサービスを提供する
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 2009年1月22日,アビーム コンサルティングは,企業のCO2排出量削減の取り組みをトータルに支援する「カーボンリスク対策支援サービス」の提供を開始すると発表した。グリーンITの取り組みでは,IT部門のエネルギー消費量の管理やサーバー統合化,IT機器のグリーン調達,データセンター設備の効率化などを支援する。

 2009年には改正・省エネ法が施行されるなど,企業は継続的にCO2排出量を管理する必要性が高まっている。だが企業の温暖化対策は,経営企画部門はCO2削減目標の策定や排出量取引の運用,購買部門はグリーン調達,生産部門は省エネ対策の実施というように内容が多岐にわたり,取り組みの全体像を把握して最適化を図ることは難しい。今回アビームは,戦略策定から対策の実施までワンストップ・サービスを提供することで,企業のカーボンマネジメント体制の整備・構築を支援する。

 同サービスは,「カーボン戦略策定」,「カーボンマーケティング・コミュニケーション」,「エネルギー/カーボンマネジメント改善」,「カーボンサプライチェーン」,「グリーンIT」,「カーボンクレジット調達・オフセット」,「データ管理システム構築」,「データ管理アウトソーシング」の8つの支援サービスで構成(図1)。このうちグリーンITでは,会社全体の電力消費量を把握し,削減目標と戦略を立てたうえで,対策となるソリューションをベンダーと連携して提供していくという。

 主なターゲットは,省エネ法の改正で新たに規制対応が必要となる小売業や金融業,不動産業など。新サービスで3年後に10億円の売り上げを目指す。