日本IBMは2009年1月22日、x86サーバー製品群の価格改定を発表した。タワー型とラック型モデルを展開する「IBM System x」シリーズで最大28%、ブレードサーバーの「IBM BladeCenter」シリーズで最大32%の値下げ。オプション製品は大容量ハードディスクや大容量メモリーを中心に価格改定を実施、最大で84%値下げした。企業のITコスト削減が進む中、値下げで需要を喚起する。

 新価格は製品により1月15日または16日受注分から適用する。例えばタワー型サーバー「IBM System x3400 モデル JBJ」は25万円から20万円に値が下がる。同製品とスペックの近い富士通のタワー型サーバー「PRIMERGY TX300 S4」は34万1250円から(税込み)。国産は価格面で大きく水を開けられた格好だ。今月8日には日本HPもx86サーバー、ストレージなどで平均20%、最大67%という過去最大規模の値下げを発表。生産規模で劣る国産メーカーは今後厳しい戦いを強いられそうだ。

 併せて日本IBMはx86サーバー製品でオープンソースソフトウエア(OSS)活用を支援するための専任部隊を1月1日付で開設したと発表した。LinuxをはじめとするOSS活用を支援し、顧客の低価格志向の高まりに応える。専任部隊「Linux/OSSサポート・センター」は同社のLinux技術者で構成、関連部署などあわせて数十名程度でサービスを提供する。

 これまでIBMは商用ソフトと同社のx86サーバー製品群を組み合わせた稼働検証の結果を「IBM太鼓判構成」としてWebサイトなどに公開してきた。Linux/OSSサポート・センターは今後、各種OSSと同社x86サーバー製品群の稼働検証を進め、OSS活用方法を提案していく。