米Appleは米国時間2009年1月21日,2009会計年度第1四半期(2008年10~12月期)の決算を発表した。売上高は101億7000万ドルで前年同期の96億ドルから6%増加,純利益は16億1000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は1.78ドル)で前年同期の15億8000万ドル(同1.76ドル)から2%成長した。いずれも四半期の業績として過去最高を記録した。

 粗利益率は34.7%で,前年同期から横ばい。また,海外における収入が総売上高の46%を占めた。

 米メディア(New York Times)によると,業界アナリストは売上高を97億4000万ドル,希薄化後の1株当たり利益を1.39ドルと予測していた。

 「Macintosh」の販売台数は前年同期比9%増の252万4000台。「iPod」の販売台数は同3%増の2272万7000台で,最高記録を更新した。「iPhone」の販売台数は同88%急増し,436万3000台となった。

 同社CEOのSteve Jobs氏は,「経済的困難のさなか,売上高が初めて100億ドルを超えるなど,純利益とともに過去最高を達成できて満足している」と述べた。

 また,同社CFOのPeter Oppenheimer氏は第2四半期の見通しについて,「売上高が76億~80億ドル,希薄化後の1株当たり利益が0.90~1.00ドルの範囲になるだろう」と予測した。

 なお同社は,Jobs氏が療養のために6月末まで休暇を取ることを1月14日に公表した(関連記事:AppleのJobs氏が6月末まで療養休暇,CEO代行はCOOのCook氏)が,同氏の健康問題を巡る情報開示のあり方が投資家を惑わしていないか,米証券取引委員会(SEC)が調査に乗り出していると,米メディア各社(CNET News.comInternetNewsなど)は報じている。

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