インドWiproは,2009会計年度第3四半期(2008年10~12月)の決算を現地時間2009年1月21日に発表した。米国会計原則(GAAP)ベースの売上高は653億9000万ルピー(約13億5000万ドル)で前年同期から25%増加,純利益は89億8000万ルピー(約1億8500万ドル)で同9%の増益となった。

 為替の影響を除いた場合,非GAAPベースの調整後純利益は97億ルピー(約2億ドル)で前年同期から17%増えている。

 事業別に見た場合,IT Services事業の売上高は前年同期から30%増の506億4000万ルピー(約10億4200万ドル)で,同社の総売上高に対して占める割合は77%だった。EBIT(金利・税引前利益)は101億3000万ルピー(約2億900万ドル)で同27%の増益となった。為替の影響を除いた場合の売上高は,前期から3.5%の増加,前年同期から19.2%の増加となる。また,2008年9月30日の為替レートで換算した場合には11億2600万ドルとなり,事前予測の11億2100万ドルを上回る。当期は31社の新規顧客を獲得している。

 IT Products事業は,前年同期から26%増の売上高を達成しており,EBITも同70%伸びた。Consumer Care & Lighting事業では,売上高が同20%増加し,EBITが同10%増となった。同社の総売上高に対して占める割合は,IT Products事業が12%,Consumer Care & Lighting事業が同7%だった。

 同社会長のAzim Premji氏は2009年1~3月期の見通しについても明らかにした。先ごろ米Citigroupから買収したインドCiti Technology Services(関連記事)の売上高を含め,IT Services事業の売上高として約10億4500万ドルを見込む。