レッドハットは2009年1月21日,Red Hat Enterprise Linux 5.3の提供を開始した。仮想化機能を強化したほかIntel Core i7(Nehalem)をサポート。またオープンソース化したJavaであるOpenJDKを統合した。

 x86-64アーキテクチャの仮想化機能は,最大32仮想CPU,最大80GBのメモリーをサポートした。また、物理サーバーは最大126CPU,1TBメモリーをサポートする。Extended Page Tables(EPT)やHugepageメモリーなどの新機能により仮想サーバーの性能を向上させたという。

 Intel Core i7(Nehalem)のハイパースレッディング・テクノロジーや電源管理機能に対応した。これにより,レッドハットの内部テストでは商用アプリケーションの性能が従来プロセッサ比で170%向上したとしている。

 OpenJDKは,Sun MicrosystemsのJava SE 6 JDKと同じコードのGPL版。レッドハットでは,同社のJavaアプリケーション・サーバーJBossとあわせ,OpenJDKを直接サポートする。