コンピュータ周辺機器メーカーの米Belkin Internationalは,社員の1人が,ユーザーに頼んで同社製品に関する好意的なコメントをオンラインに投稿させていたことを,米国時間2009年1月18日に認めた。

 社員が利用したのは,人間の判断が必要な単純作業を仲介する米Amazon.comのWebサービス「Amazon Mechanical Turk」。多数のMechanical Turkユーザーに対し,報酬と引き替えに,Belkin製品の好意的なレビューを書き込むように依頼した。

 Belkin社長のMark Reynoso氏は謝罪コメントの中で,「会社としてはこうした非倫理的な行為に関与していないし,勧めてもいない」と社員の独断によることを強調。今回の件について「非常に残念だ」と述べている。

 同社は,Mechanical Turkからの関連依頼をすべて即座に削除しており,オンライン・チャネル・パートナと協力して,疑いのあるレビューの削除も行っているという。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,報酬はレビュー1件につき65セント。既存の非好意的なレビューに対して低い評価を付けることも行っていた。

[Belkin社長の謝罪コメント]