りそな銀行、埼玉りそな銀行が提供するインターネットバンキングサービスで、利用者の預金が、第三者によって不正に外部口座へ振り込まれていたことが明らかになった。両行がオンライン申し込みを行った顧客に対して、ユーザー認証に用いる乱数表を郵送した際に、これを第三者が不正に入手し、悪用した疑いがあるという。

 これまでに確認した被害は2件、被害額は十数万円程度とみられる。りそなホールディングスによると、現在警察に相談中だという。

 被害に遭ったのはりそな銀行、埼玉りそな銀行が提供するインターネットバンキングサービス「りそなダイレクト」。2008年12月中旬に、行内のデータのやり取りで異常を検知。内部調査を進め、不正被害に遭った可能性のある利用者に確認した結果、今回の事実が明らかになった。同行は08年10月から同サービスのオンライン申し込みを受け付けていたが、申込者に乱数表を郵送する過程で第三者の手に渡ったとみている。

 両行は被害拡大防止のため、オンライン申し込み受付分のうち、不正振込の被害を受けた可能性のある口座の取り引きを停止し、乱数表が届いているかどうかを含め、本人確認を進めている。さらに再発防止のため、現在は同サービスのオンライン申し込みの新規受け付けを停止している。