伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2009年1月19日,プログラミング言語RubyおよびフレームワークRuby on Railsのサポート・サービスを開始した。まつもとゆきひろ氏がフェローとして在籍するネットワーク応用通信研究所と協業し,問い合わせに対する回答や,障害解析などを行う。

 RubyおよびRuby on Railsはいずれもオープンソース・ソフトウエアであり,誰でもソースコードを見て障害の原因を調査し修正できる。ただしそのためには,RubyおよびRuby on Railsの内部構造に習熟した技術者を確保または育成しなければならない。「Rubyのようなオープンソース・ソフトウエアをビジネスで活用するにあたって最大の障害となるのはサポートの不安であり,今回,CTCから提供される『Rubyサポートサービス』はそのような不安を払拭するもの。本サービスにより,ビジネス領域におけるRuby活用に一層の拍車がかかることを期待している」(まつもと氏)。

 料金は,1アプリケーション(システム)あたり,Rubyのサポートが年間80万円から,Ruby on Railsのサポートは年間120万円から。いずれも問い合わせ対応と障害対応を含み,顧客側の窓口は2名までとなる。

 CTCはこれまでに,まつもと氏が理事長を務めるRubyアソシエーションの委託を受け,Ruby技術者認定試験を運営している。またグループ企業のCTCテクノロジーでRuby技術者教育セミナーを実施している。