写真●マイクロソフト コアインフラストラクチャグループの藤本浩司氏
写真●マイクロソフト コアインフラストラクチャグループの藤本浩司氏
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 シマンテックとマイクロソフトは2009年1月15日,Hyper-Vを使って構築した業務環境の障害復旧手順の共同検証を実施したと発表した。SMB(中堅・中小企業)ユーザーを想定し,サーバーに障害が発生した際に,Symantec Backup Exec 12.5 for Windows Serversを使って復旧する手順を検証したものである。同日,シマンテックは,検証結果を元に作成した障害復旧手順についてのホワイト・ペーパーをリリースした。

 Hyper-Vは,Microsoft Windows Server 2008に標準で搭載する仮想化機構である。Symantec Backup Exec 12.5 for Windows Servers(Backup Exec)は,Windows Server 2008の全製品シリーズに対応したシマンテックのバックアップ・ソフトウエアだ。マイクロソフト コアインフラストラクチャグループの藤本浩司氏(写真)は,今回の共同検証を実施した経緯について「Hyper-Vをリリースしたあと,Backup Execについての問い合わせが多かったためホワイト・ペーパーを作成する必要があった」と説明する。障害発生時の復旧手順を具体的に示すことで,システム要員などに余裕のないSMB企業の業務環境におけるHyper-Vの導入障壁を下げたい考えだ。

 今回の共同検証では,典型的なSMBの業務環境でHyper-Vを利用する場合を想定した。具体的には,1台の物理サーバー上にHyper-Vを使って3台の仮想マシンを構成し,それぞれの仮想マシン上でWebサーバー,ファイル・サーバー,プリント・サーバーを稼働させた。こうした環境で利用している物理サーバーに障害が発生した場合に,別の物理サーバーにBackup Execを用いてバックアップを展開しシステムを復旧させるというシナリオである。このシナリオの場合で,バックアップからシステム復旧までの手順を検証し,具体的な操作内容などの結果をシマンテックがホワイト・ペーパーとしてまとめた。このホワイト・ペーパーは同社の製品情報サイトからダウンロードできる。