無線LAN製品メーカーの米Merakiは米国時間2009年1月15日,米国内外の低所得者向けWi-Fiブロードバンド接続サービスの提供に関して,非営利団体One Economyと提携したと発表した。

 One Economyは,低コストでWi-Fiネットワークを導入できるMerakiの技術を採用し,低所得者層の居住地域にブロードバンド接続サービスを展開する。まず,アトランタ,ボストン,シカゴ,ロサンゼルス,サンフランシスコなどの米国主要都市から始め,その後世界各地に拡大する。米国では集合住宅に居住する10万世帯以上を対象にする。

 Merakiのソリューションは,ハードウエアとクラウド・ベースの管理サービスを組み合わせることにより,中~大規模の無線インフラ構築を低コストで実現する。世界125カ国以上で多数の高速接続サービスに利用されているという。

 One Economyはすでに,Merakiの技術を利用した無料あるいは低価格ブロードバンド接続サービスを米国内各地で1万5000世帯以上に提供している。

 米CNET News.comによると,月額20~30ドルの一般的なインターネット接続サービスに比べ,One Economyが提供する低所得者向けサービスの利用料はわずか5~7ドルという。