米Autodeskは米国時間2009年1月15日,経費節減に向けたリストラ策を発表した。全従業員の約10%に当たる約750人を削減するほか,一部設備の整理統合を実施する。これらのリストラ策により,2010会計年度(2009年2月開始)以降に年間の税引き前コストを約1億3000万ドル節約できると見込んでいる。

 リストラ関連費用は6500万~7500万ドルにのぼる見込みで,2009会計年度第4四半期(2008年11月~2009年1月)に約4500万~5000万ドルを計上する予定。残りのほとんどは2010会計年度第1四半期(2009年2月~4月)に処理する。

 同社は今回発表した計画とは別に,雇用凍結や出張の制限といった経費削減策をすでに進めている。

 また同社は,2009会計年度第4四半期の業績見通しの下方修正を発表した。売上高は4億7500万~5億ドルの範囲になると予測する。米会計原則(GAAP)ベースの希薄化後1株当たり損失として0.12~0.05ドルの範囲,非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益として0.18~0.24ドルの範囲を見込む。正式な決算発表は2月26日に行う予定。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,同社は昨年11月時点で売上高を5億2500万~5億5000万ドルの範囲,非GAAPベースの1株当たり利益を0.28~0.34ドルと予測していた。

 なお,同社の元最高経営責任者(CEO)Carol Bartz氏は米Yahoo!の新CEOに就任している(関連記事:Yahoo!,元Autodesk幹部のCarol Bartz氏が新CEOに)。

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