米Intelが米国時間2009年1月15日に発表した2008年第4四半期の決算は,売上高が82億ドルで前期比19%減,前年同期比で23%減少した。1月7日の再下方修正の数値と一致する結果となった(関連記事:Intel,08年Q4決算見通しを再度下方修正,前年同期比23%減収)。

 純利益は2億3400万ドル(1株当たり利益は4セント)で前期を88%下回り,前年同期と比べ90%減少した。営業利益は15億ドルで前期比50%減,前年同期比49%減だった。

 粗利益率は53.1%で前期から5.8ポイント縮小。研究開発費とマーケティングおよび一般管理費を含む支出は26億ドル,株式投資や利息などによる損失は11億ドルとなった。当期の数値には,米Clearwire投資における10億ドルの評価損が含まれる。

 当期は,マイクロプロセサとチップセットの出荷数が前期をはるかに下回った。「Atom」プロセサとチップセットの売上高は3億ドルで前期比50%増加した。マイクロプロセサ全体の平均販売価格(ASP)は前期とほぼ同じで,Atomプロセサを除いた場合のASPは前期より高い。

 同時に発表した2008年通期の売上高は前年比2%減の376億ドル,純利益は前年比24%減の53億ドル(1株当たり利益は92セント)だった。粗利益率は55.5%で前年から3.5ポイント拡大。営業利益は90億ドルで前年から9%増加した。

 2009年第1四半期については,「経済的不透明などにより予測は難しい」として見通しを発表しなかった。内部的には70億ドル程度の売上高,40%台の粗利益率を目指すという。研究開発費とマーケティングおよび一般管理費を含む支出は約25億ドル,リストラ関連および資産減損費用は約1億6000万ドル,株式投資や利息などによる損失として約1億3000万ドルを見込む。

[発表資料(PDF文書)]