フィンランドNokiaは2009年1月14日(現地時間),オープンソースGUIフレームワークQtのライセンスにLGPL(Lesser General Public License)を追加すると発表した。Qt自体に改変を加えない場合,独自開発部分のソースコードを公開する必要がなくなり,商用利用が容易になる。

 QtはC++で記述されたGUIフレームワーク。Nokia, Qt Software社(旧ノルウェーTrolltech社)が開発し,オープンソース・ソフトウエアとして公開している。60カ国,5500社以上に導入され25万人以上のユーザーがいるという。

 2009年3月にリリースを予定している次期版Qt 4.5から,従来の有償ライセンス(CommercialLisence)と無償のGPL(GNU General Public License)に加えてLGPLを選択できるようになる。

 QtのLGPL対応にともない,日本での代理店となっているSRAはQtのサポートを強化する。サポート・サービスの対象にLGPL版も加えるともに,TRON系OSへのQt移植の検討や日本のニーズに対応したパッケージおよびサービスの開発も検討している。