米NVIDIAは米国時間2009年1月13日,同社の2009会計年度第4四半期(2008年11月~2009年1月)業績が従来予測を下回る見通しであることを明らかにした。下方修正した予測では,売上高が前期比40~50%減少する見込み。

 同社が昨年11月に発表(NVIDIAのプレス・リリース)した2009会計年度第3四半期(2008年8~10月)決算は,売上高が8億9770万ドル,米会計原則(GAAP)ベースの純利益が6170万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.11ドル)だった。これを基に計算すると,同社は11月~1月期の売上高として約4億4900万~5億3900万ドルを見込んでいる。

 同社は今回の下方修正について,エンドユーザーの需要がいっそう低迷していることや,世界的にパソコン・サプライ・チェーンが在庫削減を実施していることなどを理由として挙げている。なお,11月~1月期決算の発表は2月10日に行う予定。

 半導体業界では,米Intelが1月7日に,2008年第4四半期業績予測の再下方修正を発表している。売上高は,前年同期比23%減,前期比20%減の約82億ドルとなる見通し(関連記事:Intel,08年Q4決算見通しを再度下方修正,前年同期比23%減収)。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,台湾TSMCを含む大手パソコン向けチップ・ベンダーでは顧客の注文が激減しており,2009年のチップ市場が約5~9%縮小すると予測している。

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