写真1●連雀学園三鷹市立南浦小学校で行われた「インターネット安全教室」の様子
写真1●連雀学園三鷹市立南浦小学校で行われた「インターネット安全教室」の様子
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写真2●マイクロソフトが提供するインターネットの安全な利用に関する児童向けのコンテンツ
写真2●マイクロソフトが提供するインターネットの安全な利用に関する児童向けのコンテンツ
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 マイクロソフトとNPO法人SOHO普及サロン・三鷹は2009年1月13日,東京都三鷹市の小学校で「インターネット安全教室」を開催した(写真1)。連雀学園三鷹市立南浦小学校の4年生のクラスを対象に,インターネット利用時のセキュリティやマナーに関する授業を実施したもの。

 マイクロソフトは2004年から,小学校への講師派遣や教材の提供などを通じて,子供の安全なインターネット利用に関する啓発活動に取り組んでいる。今回のインターネット安全教室はその取り組みの一環だ。一方,SOHO普及サロン・三鷹は,三鷹市を拠点にシニア向けパソコン講座などの地域活動を行っている。また市内の小学校で,児童の登下校の見守りや校内への不審者の出入りを監視する業務(通称スクール・エンジェル)を担っており,地域の小学生との関係が深い。今回の「インターネット安全教室」では,シニア向けパソコン講座で講師の経験があるSOHO普及サロン・三鷹のメンバーが講師を務めた。教材には,マイクロソフトが2008年8月から提供している小学校3~4年生向けのコンテンツを使用した。

 「名前や住所,お父さんの職業などを電子メールやチャットで知り合った人に教えてはいけません」「インターネット上に誰かの悪口を書いてはいけません」--。児童たちは,ノート・パソコンの画面を見ながら個人情報保護やインターネット利用時のモラルなどについて学習した。また,「コンピュータ・ウイルス」という言葉を勉強し,「インフルエンザの予防注射のように,パソコンにもコンピュータ・ウイルスの予防接種が必要」ということも習った。

 授業の感想を児童に尋ねると「楽しかった」「面白かった」と好評。オオカミと子豚のキャラクタを使ってインターネットの危険性を説明していくコンテンツが児童たちに親しみやすかったようだ(写真2)。家でよくパソコンを使うという男子児童も「コンピュータ・ウイルスがどういうことをするのかなど,今回新しく知ったことが多かった」と授業に満足した様子だった。

 マイクロソフトとSOHO普及サロン・三鷹は,今回の授業を皮切りに,2009年3月までに三鷹市内の小学校5校で同様の活動を展開する予定だ。同社がNPO法人と連携して小学校で授業を行うのは今回が初めてだという。なお,今回の授業で使用したコンテンツは同社のサイト「マイクロソフト インターネット安全教室」でも利用できる。